謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

旧年中は大変お世話になり誠にありがとうございました。

昨年は、新型コロナウイルス蔓延、ウクライナ危機、半導体不足、原油・石炭などエネルギーコストの高騰、為替の変動など、われわれのビジネス環境に大きな影響を与える世界情勢の変化がありました。これは、塩製品の価格上昇にも影響が及び、皆様に大きな負担を強いる結果となっておりますことを大変遺憾に思っております。

浜松塩業は、このように変化の激しい時代を乗り越えるべく、中長期的な視野で「塩の安定供給」を継続すること、さらに、皆様のビジネスの付加価値向上につながる「塩のトータル提案」に重きをおいて、これからも業務に邁進する予定です。

そのために、主力塩である国内製造の高品質海水塩においては、４大製塩メーカーとのコミュニケーションを従来以上に深め、安定供給面でのリスク管理の強化を図る予定です。

また、世界2大天日塩塩田であるカリフォルニア半島「ゲレロネグロ塩田」とオーストラリア西海岸「シャークベイ塩田」においては、積極的、かつ、継続的に皆様の付加価値につながる提案を実施していきます。そのために、昨年1月、「シャークベイ塩田」の天日塩を採用した弊社オリジナル商品 業務用 天日塩「波の煌」10㎏紙袋 を、11月には、家庭用 天日塩「波の煌S 精粒」290g を発売しました。これまで天日塩は工業用としてたくさん使われていましたが、食品加工用や料理用分野では限定的な使用に留まっていました。それは天日塩の良さを生かした皆様へのご提案が出来なかったことが大きな要因と考えています。

浜松塩業は天日塩の良さを下記のように考えています。

・天日塩は比較的まろやかな塩味を特徴として、食品素材の良さを引き出すことが出来る「塩」である。

・長期的な視野で考えた場合、現地の乾燥した気候、太陽と風といった自然の力を採用して作られる天日塩は、地球環境の将来を考えた場合に大きなメリットがある。

・中長期的に考えると、天日塩は生産が安定しておりコスト変動要素が少なく、安定した供給が可能である。

これらのメリットを生かし、皆様それぞれの現場事情に即した天日塩の活用方法をご提案申し上げる予定です。

今後、さらに段階的にこのような浜松塩業オリジナル商品を拡充していく予定です。引き続き、皆様の声に耳を傾け、現場の事情や時代のニーズに即した新商品の開発を行うとともに、皆様に役立つ情報の継続的な発信によりトータル提案を行うことで、皆様方とともにビジネス拡大にむけて発展することを目指します。

2023年が皆様方にとって輝かしく幸多き一年になりますことを心よりお祈り申し上げます。

浜松塩業株式会社 代表取締役　大山　透